今年も行ってきました、ドバイ・ワールド・カップ! (2)

 
★ 第5レース ドバイ・デューティー・フリー G1 1777M(芝) 北半球産馬4歳以上、
  南半球産馬3歳以上
1着賞金:$3,000,000 賞金総額:$5,000,000

 優勝候補ニュージーランドのシーチェンジを跳ね除け、優勝したのは又しても南アフリカのジェイペグ。好調な出だしから一時はトップに立ち、このままイケルのではと見せ場を作った武豊騎乗の牝馬ウオッカは価値ある4着でした。馬・騎手共に、このドバイ・デューティー・フリーが、レース中一番豪華な顔ぶれではと思えるほどでしたが、期待されながら9着に終わったアドマイヤオーラの安藤勝己騎手は「芝は問題なかったが、位置取りがよくなかった。狭いところに閉じ込められるような、苦しい位置取りだった。」と嘆けば、10着ロードアドミラル(アメリカ)のミック・キネーン騎手は「枠順が悪かった。日本馬(アドマイヤオーラ)が背後に接近していたので、私は馬の後ろ足に気を取られ、何もできなかった…」とこちらも嘆き節。そんな中で優勝の喜びを爆発させてアントン・マーカス騎手は「我々(南アフリカ)は最近ラグビーとクリケットで、彼ら(ニュージーランド)を負かしたよね。2度あることは3度あるってことさ!」実に気分よさそうに述べました。

ジェイペグ   ドバイ・デューティー・フリー表彰式
 
安藤勝己騎手   

  (上左)ドバイ・デューティー・フリー1着ジェイペグのゴール
  (上右)ドバイ・デューティー・フリー表彰式、カップを掲げるオーナー(中)とエミレーツ・グループ会長(左)
  (下)アドマイヤオーラ騎乗の安藤勝己騎手

 

★ 第6レース ドバイ・シーマ・クラシック G1 2400m(芝)4歳以上
1着賞金:$3,000,000 賞金総額:$5,000,000

 ドバイ・シーマ・クラシックのサンクラシークの勝利で、UAEダービーのオナーデヴィルに続く、マイク・ドゥ・コック調教師の快挙と共に、2008年3月29日は南アフリカ競馬史上最高の夜となりました。直線コースで先頭に立ったサンクラシークの完勝に、香港の最強馬ヴィヴァパタカは必死の追い上げも及ばず2着でした。「これは地上の天国です。彼女は完璧な走りをしました、世界最高のターフ牝馬の1頭に違いありません。」そう語るのは、ドバイの常連とも言えるベテランのケヴィン・シーア騎手です。暫く勝利に恵まれなかった彼に、表彰式では珍しく報道陣から「ケヴィ〜〜ン!」「いよう、待ってました!」と何度も掛け声がかかりました。サンクラシークの父は、日本の名馬サンデーサイレンス産駒のフジキセキです。このレースの結果で、世界に広がるサンデーサイレンス系の株が急上昇することでしょう。

シーマクラシック表彰式   ケヴィン・シーア騎手   

  (左)シーマクラシック表彰式、ケヴィン・シーア騎手(中)
  (右)ドバイシーマ・クラシック優勝のケヴィン・シーア騎手

 

★ 第7レース ドバイ・ワールド・カップ G1 2000m(ダート)北半球産馬4歳以上、
  南半球産馬3歳以上
1着賞金:$3,600,000 賞金総額:$6,000,000

 英国オッズ1.36倍と言う前評判通り、カーリンの圧勝でした!直線コース残り400mからの独走はまさに「『馬力』と言う言葉をこれほどまでに体現した状況を見たことがない!」ナド・アル・シーバ競馬場にいた誰もがそう思ったに違いありません。2着はカーリンから7馬身3/4離されるも、去年のUAEダービー覇者アジアティックボーイでした。ゴドルフィン・マイル、ゴールデン・シャヒーンでのアメリカ馬の強さからも、カーリンがどれほどまでに凄い存在なのか、空恐ろしい気がしていましたが、他とはまるで大人と幼児の勝負、目の当たりにしたこの馬はまるでモンスターです。それにしても、日本のダート王、バーミリアンの最下位(12着)はとても予想できず、何が何だか分かりませんでした。

ジェス・ジャクソン氏   ロビー・アルバラード騎手
 
武豊騎手   フランキー・デットーリ騎手
 
石坂調教師   

  (上左)ドバイ・ワールド・カップ表彰式、優勝カップを掲げるオーナー、ジェス・ジャクソン氏
  (上右)ドバイ・ワールド・カップ表彰式、ロビー・アルバラード騎手(中)
  (中左)ヴァーミリアンの不振に呆然として引き上げる武豊騎手
  (中右)今年は全く見せ場を作れなかった、フランキー・デットーリ騎手
  (下)取材を受ける、ヴァーミリアンの石坂調教師

 

★ レースを振り返って

 レースを振り返って、改めてダート・コースでのアメリカ勢の圧倒的な強さと、大躍進南アフリカが本物の実力を見せつけた大会でした。ウオッカの健闘以外は惨敗に近かった日本にとっては(負け惜しみでなく)サンクラシークの快挙は喜ばしいものでした。又今年は全く不振だった、モハメッド殿下のゴドルフィン。ドバイでは、やはり観せる人デットーリが(デットーリ・ジャンプを)観せてくれなければ今ひとつ盛り上がりに欠けます。ナド・アル・シーバ最後のレースとなる2009年こそ、ゴドルフィン軍団の巻き返しに期待します。

出稼ぎ外国人労働者たち   スクリーン
 
マクトゥーム殿下   

  (上左)無料席の出稼ぎ外国人労働者たちからも支持されるモハメッド殿下
  (上右)ゴール近くに設置されたスクリーン(レースコース)
  (下)UAE副大統領、ドバイ首長、ドバイ・ワールド・カップの仕掛け人、
     シェイク・モハメッド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下

 

 1   2 

 

MIYOKO Akiyama (2008-4-8)
 
■ 写真について MIYOKO Akiyama撮影