エミレーツ会長をMIYOKOが直撃

エミレーツ会長

ドバイ−UAEの発展はエミレーツの躍進と共に

 2006 FIFA World Cup - Germanyで地元のルフトハンザ航空を退けて、オフィシャル・パートナーとなったエミレーツ航空は、1985年10月25日創業のUAEはドバイを拠点とする航空会社です。以来毎年約20%業績を伸ばしていき、最近では毎年30%まで上昇、世界を代表する国際航空の座を揺ぎ無いものとしました。現在90ケ所以上に就航し、大阪と名古屋には週7便直行便が飛び、7月にはベニス、10月にはサンパウロに就航が予定されるなど、路線ネットワークは更に広がり続け、五大陸を網羅しています。またとりわけアフリカ路線を重要視して、2009年までに、ついにセネガルのダカールに就航の噂もあります。
 エミレーツは世界でも有数のスポーツ・スポンサーシップを務める航空会社です。ドバイ・デザート・クラシックはじめ、全世界のゴルフ・イベントを強力にサポートするほか、ヨット・レースのアメリカズ・カップに参戦するエミレーツ・チーム・ニュージーランド、ラグビー、サッカー、競馬などの世界的スポーツ・イベントやチームのスポンサーを務め、その活動を積極的に支援しています。

スポーツへのスポンサーシップはエミレーツの重要戦略

 エミレーツ航空とエミレーツ・グループを率いるのが、会長のシェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム殿下です。スポーツ・スポンサーシップはエミレーツ成長の一翼を担う重要な戦略のひとつで、スポーツへのスポンサーシップがエアラインの成長にとって必要不可欠と会長殿下は確信しています。
  特にサッカー関連では、FIFA パートナーとして2007年から2014年までに開かれるワールド・カップを含む、FIFAのあらゆるイベントにスポンサー企業として参画するほか、FIFAの事業計画にも参加しています。またクラブ・チームでは、2004年10月英国サッカー史上最大となるプレミア・リーグのアーセナルと、2006年3月ブンデスリーガのハンブルガーSVと、そして2006年6月にはフランス一部リーグ、パリ・サンジェルマンと契約を結んでいます。代表チームでは、当然ながら自国UAEチームのスポンサーを務めています。今や「Fly Emirates」のロゴを掲げることは、世界のサッカー・チームにとって最高のステータスと言っても過言ではありません。
 また、UAEと湾岸諸国はアジアの一員でもあるとの強い意識から、AFCのオフィシャル・スポンサーを務めるとともに、2007年アジア・カップ、ACL、2008年オリンピック、サッカー・アジア地区予選など、アジアのサッカーの支援にも大変熱心です。
  3月31日(土)世界最高の競馬G1レース、第12回ドバイ・ワールド・カップが開催されましたが(2007年レポートは近日中にアップ)それに先駆け、3月28日、枠順抽選会が開かれました。世界一多忙で、世界一アポを取るのが難しい言われるエミレーツ会長に、間近でお目にかかれる年に一度の場と言っても過言でないのが、エミレーツがスポーツへのスポンサーシップに賭ける情熱をここぞと見せ付ける、ドバイ・ワールド・カップなのです。枠順抽選会に出席した私MIYOKOが、このチャンスを逃すまじとエミレーツ会長を直撃いたしました。限られた時間の中、世界のメディアが会長に群がり次々とコメントを求めます。大人しく順番を待っているようでは、殿下は疾風のように去っていきます。MIYOKOの十八番「殿下こっちです!」で振り向いていただきます。

ドバイWC枠順抽選会ドバイデューティフリー表彰式

Jリーグ・クラブへのスポンサーシップあるかも

■MIYOKO
 殿下は先ほど、ドバイ・ワールド・カップのメイン・スポンサーとしてのお言葉の中で、エミレーツは競馬だけでなく、テニス、ラグビー、ゴルフ、サッカーなどの世界的イベントやチームのスポンサーを務めるのはこの上ない喜びですと述べられました。またアジアのサッカーの支援にも大変熱心でいらっしゃいます。単刀直入にお聞きしますが、近い将来アーセナル、ハンブルガーSV、パリ・サンジェルマンに続き「Fly Emirates」のユニフォームを、Jリーグのクラブ・チームが着用できる可能性はあるのでしょうか?
■エミレーツ会長
 そうですね。我々もアジアの一員として、アジアのサッカーを無視できない、そろそろ次を考える時期が近づいてきたかも知れない。現時点で明言はできないが、できるだけ早い機会に、アジアのチーム、中でもJリーグ・チームのスポンサーになれれば喜ばしいですね。
■MIYOKO
 殿下それはどこですか?私が推測するに現在可能性がありそうなのは○○、△△と□□・・・約3チームですが・・・(早く会場を去るように臣下に促される会長殿下に、さらに食い下がりながら)リーグ優勝や天皇杯優勝だけでは難しいのですか?ACL優勝が条件ですか?
■エミレーツ会長
 アッハッハ、あなたは我社の方針をよくご存知でしょう。いつ、どこのチームなのか私にもまだ分からない。しかし頑張ればとこのチームもチャンスはあるかも、今はインシャアッラーと言っておきましょう。
 
  短時間ではありましたが、ちゃんと立ち止まり、相手の目を見ながら質問に丁寧に答えてくださるエミレーツの会長殿下でした。心当たりのあるJリーグ約3チームの、いや全チームの社長、GM、営業の皆さん、サッカーは何が起こるか分かりません。どのチームにも「Fly Emirates」を獲得するチャンスがあるかもしれません。あるいはどこのチームでもなく、安心していると韓国か中国に持っていかれるかも知れません。
  代理店主導の欧米型マーケティングとは一線を画する、独自の調査網を駆使したドバイ(UAE)ならではの選考基準でエミレーツのスポーツ・スポンサーシップは決定されます。「Fly Emirates」を獲得なさりたいなら、ぜひ「中東ビジネスのマナー」(近日中コラムにアップ)を参考にお付き合いの仕方を勉強してください。それではご健闘をお祈りします。
 
MIYOKO Akiyama (2007-04-28)
 
■ 写真について MIYOKO Akiyama撮影
(写真上)
エミレーツ航空会長、シェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル・マクトゥーム殿下。ドバイ首長でUAE副大統領のシェイク・モハメッド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下は甥にあたる。
(写真下左)
3月28日ドバイ・ワールド・カップ枠順抽選会で、お言葉を述べる会長殿下
(写真下右)
3月31日ドバイ・ワールド・カップ当日、第6レース、ドバイ・デューティー・フリーの勝利騎手、武豊に楯を手渡す会長殿下